ニュースリリース


スクウェア・エニックス、
米エピック・ゲームズよりミドルウェアを導入
ゲームソフトの開発プロセスを強化

株式会社スクウェア・エニックス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:和田 洋一、以下スクウェア・エニックス)は、このたび、ゲームソフトの開発プロセスを強化する一環として、米エピック・ゲームズ(米国ノースカロライナ州、以下エピック・ゲームズ)より、同社のゲームソフト専用ミドルウェア「Unreal Engine 3」のライセンスを取得しました。

「Unreal Engine」は、数々の賞を獲得した大ヒットゲーム「Unreal Tournament」や最新作「Gears of War」等のデベロッパーであるエピック・ゲームズが開発し、主に北米でPC向けゲームソフトの開発に活用され高い評価を得てきたミドルウェアです。今回導入する「Unreal Engine 3」はその最新バージョンで、PCはもとより、Xbox 360、プレイステーション3といった新世代の家庭用ゲーム専用機のソフトウェア開発キットにも採用されるなど、ゲーム専用機向けソフト開発の分野においても、品質と開発効率の両立を特徴とする本ミドルウェアの優れた利点が認知されつつあります。

新世代のゲームプラットフォーム(ゲーム専用機、PC等)では、高精細な画像表現が可能になり、より多量のデータを扱う必要があります。また、マルチコア化による並列処理がソフトウェアの構造に大きな変化をもたらしています。こうしたプラットフォームに対応するゲームソフト開発において品質向上と開発効率を両立するためには、従来とは異なる開発プロセスを構築する必要があります。当社は、ゲームソフトの開発プロセスの強化、および数年先のゲームプラットフォームにおける要素技術を先行開発するための専任組織を中心に、従来から進めてきたツールやライブラリ、ミドルウェア等の独自開発を強化するとともに、これらの社内共通基盤化を積極的に推進し、開発プロセスのさらなる強化を図っています。今回の「Unreal Engine 3」のような社外の優れた技術の導入も、このような開発プロセス強化の一環として行うものです。

当社は今後も、多様なお客様の嗜好やライフスタイルを踏まえ、新たなゲームプラットフォーム上で、優れたゲーム、さらにはインタラクティブ・エンタテインメントを提供するため、開発プロセスのさらなる強化を推進していきます。


【用語解説】
[ ミドルウェア ]

ハードウェアやOSとアプリケーションソフトとの間に位置するソフトウェアのこと。複数のアプリケーションで使用する共通の機能を提供したり、ハードウェアやOSの差異を吸収し、さまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションソフトの開発を容易にする機能を持つ。ゲームソフト開発においては、描画機能や物理演算機能を強化したゲームソフト専用ミドルウェア(ゲームエンジン)が活用されている。

【「Unreal Engine 3」 について】
「Unreal Engine」は、米エピック・ゲームズが開発し、数多くのゲームに活用されているゲーム専用ミドルウェア。「Unreal Engine 3」はその最新バージョンで、PC、新世代の家庭用ゲーム専用機に対応している。

【エピック・ゲームズについて】
Epic Games Inc. (エピック・ゲームズ) は、1991 年、米国ノースカロライナ州に設立されたゲームデベロッパーです。数々の賞を獲得した大ヒットタイトル「Unreal Tournament」の他、今年11月に発売された最新作「Gears of War」でも高い評価を受けるなど3Dアクションゲームのデベロッパーとして
最も有名な会社の一つとなっています。同社はまた、ミドルウェア「Unreal Engine」を開発・提供しており、大手を含む数多くのゲームデベロッパーにライセンス供与しています。

※文中に記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

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