会社情報:今後の事業展開

これからの事業展開テーマ

「世界中のお客様へ最高のコンテンツ体験の提供」を実現していくことがスクウェア・エニックスの使命であり企業価値です。常に変化する環境の中で、持続的な成長を実現してゆくために柔軟な事業戦略の推進が重要であり、現在当社グループは当面の事業展開テーマとして、以下4点の取り組みを進めています。

1.地域展開

地域展開については、これまで中東・東南アジア・ラテン諸国、インドが重要戦略地域としておりました。2019年3月以降はその中でもインドを投資重点地域と定め展開を図っていきたいと考えています。近年のインドは通信インフラが整備され、フィンテックの進展による決済手段が整ってきたことにより、いよいよゲームビジネスを本格的に展開できる環境になりつつあります。また、中東地域も国単位ではなく、広くアラビア語圏ととらえた時その市場は非常に魅力的であり、有望です。当社ゲームのローカライズ・カルチャライズのみならず、現地デベロッパー支援等、新たなタレント発掘のチャンスととらえて投資を進めていきます。

デジタルエンタテインメント事業海外展開

2.Game as a Service, Game as Media

昨今、国内においてeスポーツが大きく話題となっており、その興行的側面がクローズアップされがちですが、当社としてはそれを支えるプレイヤーのコミュニティを支援するような施策を通じて、eスポーツが盛り上がるようにサポートしていきたいと考えています。
私たちは「Game as a Service」という概念は、ユーザーエンゲージメントを高めるゲームデザインとして捉えるべきものと考えており、今後のゲームの在り方を形作る重要な考え方であると捉えています。また、「Game as Media」もこのようなゲームのサービス化の流れの中で考えるべきものであり、単にプレイするのみならず、ゲーム実況やゲーム観戦がゲームの楽しみ方の一つとして確立され、ゲームのメディア価値に着目した新たな事業展開を考えていきます。

3.デジタル販売の強化

HDにおいて、お客様のゲームの購買が、従来のパッケージからデジタルフルゲームダウンロードにシフトする流れに合わせて、販売サイトの強化、リニューアルなどによってお客様の購買導線をよりシームレスにするための施策を実施してきました。その結果、過去に販売したタイトルのダウンロード売り上げが増加したことで、HDゲームの売り上げに占めるデジタル比率は40%強と大きく伸長しました。デジタル購買の流れは不可逆的であり、今後は、単に販売サイトのリニューアルにとどまらず、お客様の嗜好やゲームプレイスタイルに合わせて、テーラーメイドの推奨を可能とするような仕組みづくりをすべく、システム開発等を強化していきます。

4.e-コマース戦略

当社グループの有するIPを一層活用するために、広い意味でのeコマース戦略を新たに柱として掲げます。昨今のユーザーの皆様の消費行動は、単に個々のゲーム・漫画をそれ単体で楽しむのではなく、そのコンテンツの関連商材を含めて総合的に楽しむ傾向が強くなっています。従来、原著作物を補完する位置づけとしていたライツ・プロパティ等事業はもはや補完的な位置づけにとどめるべきではなく、ゲーム・漫画等のデジタル販売と並んで、広い意味でのeコマースとして再定義し、その成長を目指していきます。

5.マルチプラットフォーム展開

現世代の家庭用ゲーム機もサイクルのほぼ終盤に差し掛かり、ゲームストリーミングがいよいよ現実化しつつあります。数年のうちに5G(第5世代移動通信システム)の導入により通信環境が劇的に変わることが予想されていますが、クライアント環境によらないゲームサービスの登場は、従来のゲーム事業に大きなパラダイム変換を迫るものであろうと考えています。この流れに対応すべく研究開発体制、営業体制を強化していきます。
また、AI(Artificial Intelligence:人工知能)やブロックチェーン、XR(VR、AR(Augmented Reality:拡張現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)の総称)などの新技術が、新たなプラットフォームを生み出し、私たちのコンテンツと組み合わさることで創造もできなかった新たなサービスを生み出す可能性があります。このような新技術への先行投資も積極的に進め、時代に即したコンテンツビジネスを展開してまいります。