
幾多の戦いを経て、
平和が訪れたパラデイア。
親善大使となったレーゲンの
「民が国を作る」という理念のもと、
民衆による再建が進み、初の大統領選も行われ、
結果、初代大統領としてレーゲンが選ばれた。
そして、就任式の当日 ———
ヴィセクトラムの闘技場には
多くの市民が集まり、
レイン、ラスウェル、フィーナたちも、
仲間たちと共に観客席で、
パラデイアの新たな始まりを待ちわびていた。
歓声と共に現れたレーゲン。
後ろに控える大統領補佐官のサクラとニコル。
レーゲンが民衆に語り始めた、その時 ———
「パラデイアを統べるは我のみ。」
「支配者は一人でよい。」
響く禍々しい声 ———
瞬間、レーゲンの立つ演壇は吹き飛ばされる。
悲鳴と怒号が響き、騒然となる客席。
闘技場を包む爆煙の先に現れたのは、
もうひとりのレインだった ———
パラデイア史上最大の危機。
世界の未来をかけた戦いが、
いま始まる ———