事務所から連絡がきたときは、知っている名前が耳に飛び込んできたので心が躍り、「ドラクエですね！？」って一回聞き返してしまいました。誰もが知っているタイトルですので嬉しかったですが、どういう収録になるのかなとドキドキもしていました。

役作りにあたっては、最初に堀井雄二さんに設定も踏まえていろいろとアンルシアについて説明していただきました。まっすぐで、少し強気なところもあって、だけどとても心の優しいお姫様なんですよというお話をいただいたり、トーマお兄さんとの物語についても実際に映像を見ながら教えていただいたのでイメージを膨らませることができました。アンルシアは16歳という年齢なんですが、国のことを考える立場でもあるので、みんなを率いる能力があって、みんながついていきたくなるような女性を意識しました。

でも、すごく素敵なストーリーを説明していただいたあとで、堀井さんが「しかし、今回はちょっと空気が違います！」っておっしゃって（笑）。やっぱり「いただきストリート」はボードゲームということで、戦略的な駆け引きがあったりします。勝てばとってもハッピーなアンルシア様が見られて、失敗するとヨレヨレしているアンルシア様が見られるのが、『ドラゴンクエストX』とは違う表情でかわいいなと思いました。

アンルシアというキャラクター自体が持っているエネルギーというか気高さみたいなものを、お芝居しながらヒシヒシと感じました。『ドラゴンクエストX』本編のほうも、本作も彼女の魅力を味わいながら、想像しながら、何度もやりこんで楽しんでいただけるとうれしいです。いろいろな表情を見せています。楽しんでください！