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REPORT錬⾦ゼミ活動レポート

[第3章] 3-5

予感

担当:クレア

賢者の間への出発を控え、城門前で最終確認をした。
買い出しも、武具の手入れも準備はともに万全だったけれど、ルーファスが気になる情報を入手していた。

クリッシーと一緒に来ていた宣教師が、夜な夜な姿を目撃されているらしい...。
たしか、この街に来てから姿をくらましていたはずなのに、昨夜などは学搭から出てくる姿を街の人に目撃されている...。

少し気にはなったが、今から調べて回る時間はない。
出発時に衛兵に報告することにして、私たちは足元に置いてあった荷物を背負った。

  ***

賢者の間に到着した私たちは、各々魔法陣の周囲に印をつけにかかる。
一時は、出発した場所へ本当に帰ってこれたかどうかの証として、めいめいが工夫してつけた印だったが、考えてみれば、"出発した場所と同じ印がある違う世界"に帰ってくることもあり得るわけで...。
私とルーファスは少し飽きていて、サンディは惰性でやっている感じ、スティールだけがノリノリでやっている。

ようやく魔法陣の上に立った私たちに、ルミナはぷりぷり怒りながら念じ始める。

「...見える、見えるわ...! 赤い影に覆われ腐りゆく花園と、汚にまみれ必死に耐える一滴の清水が見える」

「さあ、旅立ちましょう...! 華やかに腐りゆく花の国へ。風の到来を待たずして、地に落ちる清らかな涙の悲壮な決意を見届ける旅へと...」

私たちは、光に包まれた...。