2023.02.22
【開発ブログVol.5】UIアートワーク
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岡内 美香(アートディレクター/indieszero)
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好きなFF:FF6、FF9(エーコちゃんが大好きです)
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好きなFF楽曲:FF6 戦闘(メロディーライン、曲の展開、すべてがかっこいい!)
アートディレクターの岡内です!
今作では、UIデザインを中心に、グラフィック周りの方向性の取りまとめなどを行いました。
今回は、シアトリズム ファイナルバーラインのUIアートワークについてご紹介します!
●デザインコンセプト
初めに、ゲーム全体に関わるデザインコンセプトをご紹介します。
まず、色についてですが、今作では青をメインカラーにしています。
今までとは違う新しいシアトリズムであることを伝えたい、そしてFFシリーズを連想させる青を使うことで、FF好きな方々にも手に取ってもらいやすい印象にしたい、という思いを込めました。
落ち着いた暗めの青を使うことで、コンサートなどの高貴なイメージにもマッチしたと思います!
モチーフとしては、音楽・楽譜を意識した形状や装飾感を組み込むようにしています。
直線と曲線を取り入れることで、音符や五線譜、楽器などの音楽に関連するものが持つシャープさと柔らかさを表現しました。ラインなどの細やかな表現も大事にしています。
こういった表現は過去シリーズのUIでも特徴的だったので、シアトリズムらしさを表現することにも繋がっていると思います。
そして、最後にサブモチーフです。
今作の様々な場面で三角形が使われていることに気づいたでしょうか?
UIの装飾や背景パターン、紙吹雪、トリガーエフェクトなどで使用されています。
カジュアルでポップな印象を持ってもらいたい、というのも今作のデザイン目標の一つだったので、キャッチーな三角形をサブモチーフとして取り入れました。
ちなみに、今作はコンシューマーハードでのTFFシリーズ3タイトル目ということで、そこにちなんで三角形にした...という小ネタもあります。(笑)
開発初期に検討したこれらのコンセプトを主軸に、画面デザインやエフェクトを作っていきました。
デザインを見たときに、今までのシアトリズムらしさとTFBLならではの新鮮さを感じてもらえていたら、とても嬉しいです!
●こだわりポイント
UIのこだわりポイントもご紹介させてください!
メインメニューでは、自分だけでなく、プロフィカを交換したユーザーのパーティキャラクターが登壇してくれます。
今作はキャラクターが104人もいるので、なるべくたくさんのキャラに会える仕組みが欲しいと考えました。
お辞儀やセリフ、スポットライトの色などにもこだわった、とっておきの画面です。
リズムゲーム部分で疲れた方は、ぜひこの画面に戻ってきて、ほっと一息ついていただければと思います。
パーティ編成のセット部分は、楽譜や譜面台の雰囲気をイメージしています。
楽譜にメモや落書きを書くことがあると思うのですが、それを表現できればパーティセットごとの思い入れが強くなるのではないか、と考えました。
そのアイディアを実現すべく、モンスターオクトパスさんにイラストを描いていただけないかご相談したところ、快く引き受けてくださり、5つのパーティセットそれぞれにかわいらしい絵が付くことになりました!
「パーティセットを切り替える」というただの動作が、イラストのおかげでとても嬉しいものになりました!
ミュージックセレクトは、プレイするうえで何度も通うことになる画面です。
リズムゲームの合間に少しでも新鮮さを感じてもらえるよう、背景のジャケットがランダムで切り替わる仕組みを取り入れました。
楽曲の数だけジャケットもありますので、ぜひお気に入りの一枚を探してみてください!
もちろんFINAL FANTASYらしさという部分にもこだわりを持って制作しました。
今作のタイトルには「FINAL FANTASY」という単語は直接的には入っていませんが、「シアトリズムFF」シリーズの最新作となるタイトルであることに変わりはありません。
そのため、デザイン面でもFFらしさも感じてもらえるように工夫しています。
例えば、 青いウィンドウやパーティ編成での指カーソルの動き。
あえてオールドライクな表現を取り入れることで、ノスタルジックさを感じてもらえるように工夫しています。
パーティ編成では、フォーカスが外れた方の指カーソルがピロピロと明滅する仕組みを入れていますが、一FFファンとして私自身もたまらない表現に仕上がったと感じています!
シリーズクエストでは、シリーズが始まる際にロゴが大きく表示される演出が入ります。
これは、原作のOP演出をイメージして作成しています。
冒険が始まる瞬間のワクワク感を、TFBLでも思い出していただけたら嬉しいです!
楽しさや懐かしさ、そしてワクワクを感じてもらえるよう、たくさんのこだわりを詰め込みました。
ぜひUIデザインにも注目しながら、ゲームをプレイしてみていただけたらと思います!