
2023.04.19
【開発ブログVol.13】OP・EDムービー

-
鈴井 匡伸(シリーズディレクター/indieszero)
-
好きなFF:FF13シリーズ(スタイリッシュかつ圧倒的な映像と音楽の一体感)
-
好きなFF楽曲:FF4 赤い翼(力強く荘厳で冒頭からゲームの世界観を音楽で語る感じが好きです)
こんにちは、TFBLでシリーズディレクターを担当した鈴井匡伸です。
今作ではプロジェクトの立ち上げから、ゲーム全体の大まかな監修や業務全般の窓口を担当しました。
今回は、オープニング・エンディングムービー(以下OP・EDムービー)のみどころをご紹介しようと思います!
まずはOPムービーからご紹介します。
シアトリズムシリーズでは初のOPムービー。
ずばりコンセプトは、アップテンポな楽曲にあわせたシーンの切り替わりを多用した展開のあるMV的な映像でした。
ありとあらゆるシアトリズムの素材をすべて詰め込むことと、キャラクターやモンスターをアップで登場させるなど、本編でやっていない見た目になるような構成を狙って、個々のカットをディレクターの岡安、担当デザイナーの浅井と一緒に細かく詰めていきました。要所の画面切り替わりで使われる印象的なトランジションはすべて浅井のアイディアです!注目してみてみてください。
ゲーム開始時にモチベーションを高めてもらいたいというのは一番にあります。が、同時に、店頭で映像が流れたときにお客さんが興味を持ってくださったり、ネット上でぐうぜん映像をみた人がシアトリズムに興味を持ってくださったり、ゲームを遊んでみたいという気持ちを少しでも後押ししてくれる映像になっていたら嬉しいです!
次にEDムービーをご紹介します。
※発売からだいぶ日にちが経っていますが、ネタバレはイヤという方はここでブログを閉じてくださいね。
EDムービーはシアトリズムシリーズではもう定番となっている、デフォルメキャラクターとモンスターたちの寸劇をとことん楽しんでいただく詰め込み型の映像となっています。
一度見ただけでは気がつかないであろう小ネタも随所にいっぱいちりばめられていますので、是非ミュージアムのシアターから何度も見返してもらえれば嬉しいです。今作ではクレジット表示のOFF機能も実装しましたので、文字に遮られることなく、じっくりキャラクターたちのわちゃわちゃしたやりとりを楽しむことができます!
EDムービーでは全キャラクターが必ず1度は登場します。
モンスター達もほぼ全員登場します。ぜひ探してみてくださいね。
最後に映像制作を全面的に担当した浅井からもOP・EDそれぞれの見所を紹介してもらおうと思います。
* * *
-
浅井 祥太(グラフィックデザイナー/indieszero)
-
好きなFF:FF7/FF9(シリーズの中でも世界観が特に好みです)
-
好きなFF楽曲:FF4 最後の闘い(終始激しめの曲調と転調からループに入る流れがカッコ良すぎます)
こんにちは。TFBLのOP・EDムービーを担当した浅井 祥太です。
今作では、ムービー以外にもFMSの背景モデルやシリーズクエストの背景モデル等を担当しました。
大きな方向性や映像の狙いなどは鈴井に語ってもらいましたので、自分は細かい注目ポイントなどをご紹介できればと思います。
●OPムービー
冒頭のWoLがトランペットを演奏しながら歩くシーンでは、演奏者スタイルの主人公たち以外のキャラクター達も楽器を持って登場します。どのキャラクターがどんな楽器を持っているか注目してみてください。
中盤、終盤に映るジャケットのカットでは、楽曲の人気や知名度、色合いや各作品のキャラクターとモンスター達が満遍なく映るよう意識して選定しております。が、ここでは映しきれなかった魅力的なジャケットがまだまだたくさんあります!是非ともお気に入りの一枚を探してみてください。
サビに入る前のパートではFF1のオープニングのオマージュとなるシーンを取り入れ、シンプルではありますがFFらしさを感じられる良いカットに仕上がっていると思います。
また、鈴井から紹介されましたトランジションですが、黄青赤紫の4色をメインに構成しておりまして、この色は本作のリズムゲームの難易度(基本/熟練/究極/超絶)を表す色になっています。UIアートの要素も取り入れることでシアトリズムらしさや統一感が出るような映像を目指しました。
●EDムービー
今までのシアトリズムシリーズのEDムービーの流れを汲みつつ、クスリと笑えるような楽しい映像作りを今作でも心掛けました。OPムービーではこれから始まる戦いに向けての昂りや光と闇の対決のようなイメージなのですが、逆にEDムービーでは光と闇の調和のようなイメージで敵味方関係なくわちゃわちゃし、仲良く喧嘩している(笑)...そんなコンセプトで作成しております。
ただただ寸劇が流れていくだけでは眠たい映像になってしまうかもしれないと思い、曲に合わせた場面転換では、フェニックスの「転生の炎」や神竜の「タイダルウェイブ」でカットを切り替える等、原作ネタを織り交ぜた演出を入れることでメリハリが出るように工夫しました。
一度では見切れないような「あれ?あのキャラどこにいたっけ?」となるほどの密度感になっておりますので、楽しんで眺めていただければと思います!
ぜひ、このブログを読んで興味を持たれた部分を改めてゲーム内でじっくり見てみてください!
* * *
おまけ:
再び、鈴井です!
これらOP・EDのムービー映像は、シアトリズムシリーズすべてのタイトルでお世話になっているスクウェア・エニックス、サウンド部の河盛さんに作成していただいた音源をベースにシーン構成を決めていきました。音のタイミングや曲調ごとに、どんな映像を作りたいかを話し合いながら制作しました。河盛さんに作ってもらった楽曲に多大なインスピレーションをいただいて今回のOP・EDムービーが完成しました!
そして...長らく連載してきた開発者ブログですが、今回の記事で最終回となります。
シアトリズムについてより深い開発意図が知りたかった方の知見になったり、遊んでみるか迷われていた方の背中を後押しできていたら嬉しいです。ブログはこれで終わりますが、ゲームは引き続き末永く遊んでいただければと思います。マルチバトルやプロフィカ交換など、シアトリズムのゲームの中でお会いしましょう~!





