NOW LOADING

2023.03.22

【開発ブログVol.9】譜面について(入門編)

  • 窪田 美七海(スコアエディター/indieszero

  • 好きなFF:FF8、FF10、FF零式(キマリのオタクです

  • 好きなFF楽曲:FF10 いつか終わる夢(ティーダたちの旅路が蘇る、思い入れ深い1曲です)


今回の記事を担当する、窪田です!
TFFACから引き続き、TFBLでも譜面データの制作に携わっていました。

今回は譜面制作のお話から、基本譜面、そして熟練譜面をピックアップしてご紹介します!

  • 譜面制作をするうえで、大切にしていること

まず譜面を制作するうえで、担当者が最初に必ずやらなければならないことは...「該当の楽曲が、原作のどのシーンで流れているのかを確認すること」です。
ボスとの戦闘シーンなのか...それとも切ないイベントで流れるのか、はたまた夢中になったミニゲームで耳にしていたのか...。
原作のどこで流れる楽曲なのかを把握した後、譜面の構想を組み立てていきます。
その際、原作、楽曲双方の雰囲気を守りながら、譜面として形にしていかなければなりません。

つまり、「原作と楽曲を大切にすること」こそが、譜面を制作するにあたって、常に念頭に置き続けなければならないことなのです。

もちろん当然のことではありますが、いつまでも初心を忘れず、原作と楽曲に向き合いながら、11人が丁寧に譜面の制作を進めていくよう努めていました。

また上記を踏まえたうえで、なかにはちょっとした遊び心が仕掛けられている譜面もあります。
トリガーの種類やトリガーの配置なんかが何かを表現していたり、何かを再現していたりなど...。
視認の面においても注目していただき、色々想像してもらえるとうれしいです!

  • 基本譜面と熟練譜面について

基本譜面と熟練譜面においては、「遊びやすさ」を心がけて制作しました。

たとえば管楽器や打楽器のような細かい音は、そのまますべての音にトリガーを置かず、ホールドで拾う、音の頭にのみトリガーを配置するなど、譜面ごとに試行錯誤を重ねています!
他にもスライドの向きは判断しやすいように気をつける、同時押しの配置はなるべく前後に余裕を持つ・数を絞る、耳に届きやすいメロディを拾う...など、リズムアクションに慣れていない方にも気持ち良く遊んでもらえる工夫を施しています!

また、開発スタッフ同士で何度も遊び、「難しすぎるのでは?」「ちょっと物足りないのでは?」など意見を出し合って、調整に調整を重ねていきました。

画像①.png

たとえばFF7 REMAKEの『片翼の天使 ―再生―』の基本譜面と熟練譜面においても、配慮している点が多々あります!
有名な「セフィロス」のパートは、なるべく迷うことなく遊べるように、比較的シンプルな配置を心がけています。
それなのでスライドは織り交ぜずに、基本譜面ではダブルホールド、熟練譜面ではシングルタッチのみで配置されることとなりました。
ちなみに上記と同様のパートはすべて同じ構成となっているので、印象に残りやすくなるような仕掛けにもなっています。
このように視認性の面を含め、各担当者たちは楽曲と難易度に合った譜面を日々熟考していました。

  • オススメの基本譜面と熟練譜面

最後に私から見た、オススメの譜面をご紹介します!
(譜面によって得意・不得意はあるかと思いますので、参考程度にご覧ください...!)

画像②.png

・FF コーネリア城(基本/難易度2/FMS)
FMSに慣れるまでは、曲線を描くホールドトリガーの動きに苦戦するかと思います...!
この譜面におけるホールドトリガーのラインは形が基本的であること、そしてゆったりとしたメインメロディを素直になぞってくれるので、FMSの入門譜面としてオススメしたいです。

画像③.png

・FF14 月下彼岸花 ~蛮神ツクヨミ討滅戦~(基本/難易度2/BMS)
基本的にはメインのボーカルを拾い続けるため、比較的迷うことなく遊べる譜面です。
同時押しも良い塩梅に織り込まれているので、BMS、そしてボーカル曲の譜面をプレイする際には、ぜひ遊んでみていただけたらと思います!

画像④.png

・FF6 大団円(熟練/難易度5/BMS)
TFBL、そして熟練譜面に慣れてきて、そろそろ究極譜面を視野に入れたい方へオススメです!
そこそこなスピード感とトリガーの密度感、また多様なトリガーが配置されているため、究極譜面の基盤を感じられるかと思います!

画像⑤.png

・FF13 ドレッドノート大爆進!(熟練/難易度5/FMS)
こちらも大団円と同様、熟練譜面に慣れてきた且つ、究極譜面を目指している方向けです!
FMSにしてはなかなかのトリガー密度、さらにはメロディにも緩急があるため、慣れるまでは苦戦してしまうかもしれません。
けれども究極譜面を目指している方、加えて将来高難易度の譜面も遊んでみたい方にはぜひ挑戦してみていただきたいです!

TFBLを遊んでくれた皆様11人に、心に残る譜面ができることを心より願っています。
それでは、次回の「究極・超絶譜面編」をおたのしみに!

PAGETOP