「アナスタシス図書館」のエリート司書

ダリア・ミルヒシュトラーセ

知識は役に立ててこそさ。

すべての知識が集まる場所、「アナスタシス図書館」のエリート司書。火、水、風、土のいわゆる４大クリスタルと呼ばれる至宝が世界を照らし、クリスタル正教とエタルニア公国が覇を競っていた時代から数百年の年月が経過すると、「クリスタル」の概念自体が、“死者の知識と記憶が結晶化したもの”に変遷し、それを回収し図書館に収め、人類共通の財産として広く世に公開し、人類の進歩と繁栄に役立てるのが司書と呼ばれる者たちの仕事だった。