ロニキスやイリアの出身惑星である”地球”は、セクターθに存在する太陽系の3号星。
高度な文明を持つ豊かな先進惑星で、科学技術も非常に発展しており、宇宙を航行する戦艦なども保有している。
その中の1隻「カルナス」という名称の艦は現在ロニキスが艦長を務めている。

セクターθの中でも比較的太陽系近隣に存在しており、地球連邦が定めた規定により「未開惑星」と分類される文明のレベルが発展途上の惑星。地球と同様の重力レベルを持っており、緑豊かな美しい星だ。
この星にはフェルプールやハイランダーなど多様な種族が住んでいる。
また、紋章術という特殊な力が存在しているらしい。

地球が提唱し、宇宙歴12年に設立された複数の惑星間における初の連邦政府。発足の中心となった地球の名前をとって”地球連邦”と称している。
ロニキスやイリアが従事している政府機関であり、宇宙の調査や他の惑星との連邦政府加盟の交渉、更には「未開惑星保護条約」などの連邦間の条約の取り決めなどを行っている。

ムーア王国が統治しており、平和でのどかな大陸。ムーア城の城下町ポートミスは定期船が行き来するにぎやかな港町として栄えている。
また、いまや廃坑となったものの、ロークでも有数の鉱山であるメトークス山がそびえる。ラティクスやミリーの住むクラトスは、このムーア大陸の最南端に位置している。

険しい山に囲まれたアストラル大陸。
アストラル王国の首都・アストラル城下町は高地民族ハイランダーが住む町としても有名。
戦闘に非常に高い能力を有するハイランダーが組織した王国の騎士団はローク随一の戦力を誇る。大陸内のタトローイという町にある闘技場も有名で、大陸の外からも腕に覚えの有る戦士が集う。

ロークでもっとも大きな大陸であり、唯一1つの大陸に2つの国家が栄えるシルヴァラント大陸。その南の地を治めているのがヴァン・イ・イル王国。
紅葉が美しい国で、国のいたるところで見ることが出来る。
エクダート山がそびえる麓のエクダートの町はロークでは珍しい娯楽関連のお店などがある。

シルヴァラント大陸の北方を治めているのがシルヴァラント王国。
深々と降る雪に覆われた銀世界にたたずむ厳かなシルヴァラント城は自然の猛威だけでなく、モンスターの襲撃にも耐えうる剛健な造りをしている。
城下町は難攻不落の城壁に守られ、人々は穏やかに過ごしている。

猿を中心とした類人猿を祖先とする二足歩行生物の総称。地球人などが、主にこの種族に分類される。
尻尾はなく、フェルプールなどと比べると、聴覚・嗅覚などの動物的感覚は劣っているが、科学技術や知識・技術面において優れた能力を発揮する。
惑星”ローク”では広く知られている”紋章術”の存在も、ロニキスやイリアたちにとっては考えられない事象である。

猫やライオンなどを中心とした、猫科の生物を祖先とする生物の総称で、獣の尻尾を臀部に持つ好奇心旺盛な種族である。ロークでは一番数が多く、一般的な種族とされている。
他種族より夜目が利くなどの特徴も祖先より受け継いでいる。外見においても、耳の先がとがっており、尻尾が生えているなど、祖先である猫科の動物の名残りがある。

猫科の生物を祖先とするフェルプール種の中でも、祖先となった動物の外見的特徴を特に色濃く残している種族のことを特筆してレッサーフェルプールと呼ぶ。ロークでも数が少ない希少種である。
好奇心旺盛で、フェルプール種と同様に様々な感覚が鋭く、夜目は更によく利く。
また、レッサーフェルプールは祖先となった動物に変身することができるという特殊な能力を持つ。

フェルプールの一種。虎を祖先とする種族であり、非常に好戦的で、孤独を愛する種族として知られている。
一般的なフェルプールよりも非常に戦闘に向いた体のつくりをしており、祖先となった動物の名残りで体や顔に独特の縞模様がある。その強さはローク中に知れ渡っている。
高地民族としても知られており、彼らの暮らすアストラル王国からはあまり外へ出ない。

身体の中に本来の細胞であるヒューマンの細胞と、特殊なウイルスの影響によって変質した獣人の細胞とを共存させている非常に珍しい種族。狼・熊・虎・ネズミ・ブタなど、様々な種族のリカントロープが存在する。
心拍数が一定以上増減することで、それぞれの細胞の縮小と拡大が起こり、あたかも変身したかのように外見が変わる。リカントロープのこういった体質は、ロークでは「呪い」によるものだと考えられている。
大抵の場合は、獣人の姿のほうが体も硬く、筋力に優れているようである。

鳥を祖先とする、背中に大きな羽根を生やした種族の総称。進化の過程で翼の上の腕骨が二つに分かれたことにより、翼と腕の両方を持つに至った珍しい種族。
体重は非常に軽く、少しの間であれば背中の翼によって空を飛ぶことも出来る。また、強力な紋章術の力を秘めている。
通常は里から外へ出ることがなく、ロークの一般種族からも珍しがられている。