『FFBE デジタル アルティマニア』コラムアーカイブ #1

こんにちは!サポートブログチームです。

『FFBE デジタル アルティマニア』にて収録されたコラム記事集である「まいにちシークレット」の内容を、サポートブログにて公開していく特別企画「コラムアーカイブ」を実施!

様々なコラム記事を厳選して順次掲載していきますので、ぜひお楽しみに!

▼コラムアーカイブ 掲載予定
 1.「シナリオ編」
 2.「開発秘話編」
 3.「バラエティ編」
 4.「秘蔵資料編 Part.1」
 5.「秘蔵資料編 Part.2」
 6.「秘蔵資料編 Part.3」

第1回となる今回は「シナリオ編」をご紹介!


①「ここはデンジャーだ!」
王都グランシェルトのスラムの入口にいる男の子に話しかけると、「ここはデンジャーだぜ......。」と言われる。これは、『FFVI』に登場するゾゾの町の住人のセリフが元ネタ。ゾゾの町はとても治安が悪く、スラムを思わせるイメージが本作のこの場所と共通している。

FFVI

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FFBE

secret_scenario_0001_002.png ゾゾの町の住人は、この人物以外はウソしか言わないが、王都グランシェルトのスラムの住人がウソばかりつくというわけではない。


②リヴァイアサンに襲われて......
 レインたちは、コロボス島からディルナド大陸へ船で渡ろうとしたとき、リヴァイアサンに襲われて砂浜へと流れ着く。この展開は、『FFIV』でセシルたちがファブールから船に乗ったときとよく似ている。

FFIV

FFBE

どちらの作品でも、砂浜に流れ着いた主人公が倒れ伏していて、意識がもどったときにうめき声を上げる。


③飛空艇インビンシブル
 本作には、「インビンシブル」という名前の飛空艇が登場する。「インビンシブル」は、『FF』シリーズの飛空艇における定番の名前のひとつで、同名の飛空艇が『FFIII』と『FFIX』に存在するほか、『FFXIV』で作れる飛空艇にも「インビンシブル級」がある。また、本作でのインビンシブルの動力「バブイルの心臓」の名前は、『FFIV』の「バブイルの巨人」からとったものだ。

FFIII

FFIV

FFBE



④オルデリオン連邦国家の物語
 1stシーズンの第三章のオルデリオン連邦国家では、難破船に水の巫女がいたり、街が水没させられたりする。それらのシチュエーションは『FFIII』をモデルとしており、同作品では難破船で水の巫女エリアと出会うほか、地上世界が水没させられているのだ。

FFIII

FFBE



⑤「いいじゃないか! ただ だし」
 1stシーズンの第三章の水都オルデリオンにて、レインがメルセデスの船に乗せてもらうときに発する「いいじゃないか、タダだし。」は、もともと『FFII』のフリオニールのセリフ。メルセデスの船で北の海に向かう一連のくだりは、『FFII』における「フリオニールたちがディストを目指すときに海賊レイラにだまされるイベント」をモチーフにしており、「タダで船に乗せてもらったのち、船上で海賊に襲われる」という展開も、『FFII』のイベントをなぞったものになっている。

FFII

FFBE

あからさまにウマい話を仲間が怪しむ一方、レインもフリオニールも、相手が海賊とは知らぬまま"親切な申し出"を素直に受け入れてしまう。


⑥あとをついてくる謎の影
 1stシーズンの第三章における、未亡人の岬から水の神殿にかけてのイベントシーンでは、エルのうしろを何者かの影がついてまわる。この演出は、『FFIII』で盗賊グツコーが影に化けて光の戦士たちについてくる展開をベースとしているのだ。

FFIII

FFBE



⑦「いえーい!!」
 オルデリオン連邦国家のアムールの町には、「町を守る4戦士」を名乗る老人たちがいる。彼らのモデルになっているのは、『FFIII』の水の町アムルで登場した「自分たちを光の4戦士だと思いこんでいる4人の老人たち」で、「いえーい!!」という決めゼリフもほぼ同じだ。

FFIII

FFBE



⑧「きさまら はんらんぐんだな!」
 1stシーズンの第四章のティンバー鉄道では、ゾルダード帝国の兵士がレインたちを反乱軍のメンバーと誤解して襲ってくる。この場面での帝国兵のセリフ「きさまら、はんらんぐんだな!」は、『FFII』でフリオニールたちが帝国兵からとがめられるときの有名なセリフと同じ。また、反乱軍の象徴が「のばら」である点も、『FFII』を踏襲したものだ。

FFII

FFBE

『FFBE』における「反乱軍」は、メッセージ上では基本的に漢字で表記されるが、このセリフでは『FFII』に合わせてひらがなになっている。
港町ローディーンで受けられるクエスト「運び屋デビュー」でも、これと同様のパロディが見られる。


⑨電波塔とX-ATM092
 1stシーズンの第四章でレインたちは、ゾルダード帝国の兵器工場に侵入する準備として電波塔の破壊に向かうが、その帰路で、自己修復機能を持つクモ型の兵器「X-ATM092」に追われることになる。この展開は、『FFVIII』のSeeD試験でドールの電波塔を制圧したのち、X-ATM092の執拗な追撃を受ける展開にそっくりだ。

FFVIII

FFBE



⑩「いい みせものだったぞ」
 1stシーズンの第四章では、レインたちが闘技場でベヒーモスと戦ったのち、地下牢に閉じこめられてしまう。このときの流れやソゼ皇帝の一連のセリフは、『FFII』のパラメキア闘技会とほとんど同じだ。

FFII

FFBE

ソゼ皇帝のセリフは、もともとは『FFII』の皇帝とダークナイトのもの。ストーリーの展開は、レインたちを救出にきた味方が見張りを背後から気絶させるところまで『FFII』と一致する。


⑪コイントスによる賭けといえば......
 1stシーズンの第七章では、ニコルと光輝のヴェリアスが、コイントスで賭けを行なう。結果は表が出てニコルの勝ちとなるが、ふたりのやり取りを見るに、これはおそらくはイカサマによるもの。「コイントスで賭けを行ない、イカサマで表が出る」という展開は、『FFVI』のセリスとセッツァーの賭けを彷彿とさせる。

FFVI

FFBE



⑫ステージアイコンのフチドリの意味
 2ndシーズンの第四章以降のメインストーリーで訪れるステージ(ママチョコボの住処、第六章の「作戦マップ」の拠点、第十章の「それぞれの明日」の拠点をのぞく)は、エリアマップ上のアイコンが青色または赤色でフチどられている。この色には意味があり、メインストーリー中でふた手に分かれたメンバーのうち、ラスウェルたちが訪れる場所は(第九章以降では全員が合流して訪れる場所も)青色、レーゲンたち(第九章以降ではレインたち)が訪れる場所は赤色になっているのだ。

フチが青色

フチが赤色



⑬防衛システムとの戦い
 2ndシーズンの第三章では、エネルギー抽出施設にて、動力炉を破壊することになる。そのときに戦う「動力炉」と「動力炉防衛システム」は、『FFIV』におけるバブイルの巨人の心臓部である「せいぎょシステム」「げいげきシステム」「ぼうえいシステム」をオマージュした敵。黒い球体という外見だけでなく、『リフレク』や『透過レーザー』を使う行動パターンも、『FFIV』になぞらえたものなのだ。

FFIV

FFBE



⑭ポーチカの原作との共通点
 2ndシーズンの第三章で登場したポーチカは、『FFIV』(ニンテンドーDS版)を出典とする種族。「全身が白く、箱のような形の頭と赤い渦巻きほっぺを持つ」といった基本的な外見や、姿を変えることができるという点が、原作と共通している。

FFIV(DS版)

FFBE

『FFIV』(ニンテンドーDS版)では、衣装を着せたり顔を描いたりして、ポーチカの外見を変えられる。


⑮氷壁のなかで眠るウェポン
 2ndシーズンの第六章終盤では、氷壁のなかで眠る強大な存在「ウェポン」が登場する。過去のFFシリーズでウェポンが重要な役割を果たす作品といえば『FFVII』があり、ウェポンが氷壁のなかで眠っている点も共通。また、『FFBE』のウェポンのフォルムは、同じく『FFVII』のアルテマウェポンによく似ている。

FFVII

FFBE



⑯「途中下車はできねえぜ!」
 ストーリーイベント「天穹翔ける夢」に登場したナグルファは、飛空艇の建造を決意したとき、シドに向かって「途中下船はできねえラリ!」と言い放つ。この言葉は、『FFVII』でバレットが使う「途中下車はできねえぜ!」という言いまわしをアレンジしたものだ。

FFVII

FFBE



⑰レキサの部屋でとった行動でこんな変化が......
 修練の街デンダリオで受けられるクエスト「エレノアとの取引」を進めると、レキサの頼みで彼女の部屋にある本を取りに行くことになる。そのさい、本がありそうな場所以外には触れないようにクギを刺されるが、部屋のあちこちを調べたとしてもクエストの展開は変わらない。じつは、その行動が影響するのは、のちにレキサから石板の欠片をもらうときで、言いつけを守らなかった場合は冷ややかな目で見られてしまうのだ。

レキサの部屋で調べられるもの


・机

実用書「真・教育者ができるまで」が置かれており、この本を持っていけばクエストはクリアとなる。

・化粧品セット

ピンク色のポーチとマニキュアの小ビンが鏡台の前に置かれている。

・ぬいぐるみ

壁掛け棚に飾られたチョコボとモーグリの愛らしいぬいぐるみ。

・ティーセット

ポットとカップのほか、リラックスできそうな香りの茶葉が用意されている。

レキサから石板の欠片をもらった直後のセリフ


・机だけを調べていた場合

言いつけを守ったことにレキサが感心する。また、部屋の様子が遠くからでもわかる魔法をかけていたことを明かすのだ。

・机以外の場所も調べていた場合

こちらの行動を魔法で把握していたレキサが不機嫌に。非難されるものの、いろいろと手伝ってくれたからと最終的には許してもらえる。


⑱『FFBE』でも買えない「おしゃべりチョコボ」
 修羅の都ヴィセクトラムで受けられるクエスト「シンジュのお願い」の進行中に参加するオークションでは、最初に「おしゃべりチョコボ」が出品される。この品は、『FFVI』のジドールの町で開催されるオークションに登場したものがモデル。見た目が似ているだけでなく、1万ギルを入札するかどうか選べる点やお金持ちの親子が落札してしまう点も忠実に再現されている。

FFVI

FFBE

おしゃべりチョコボは、『FFBE』と『FFVI』のどちらでも、子どもにおねだりされたパパが価格を一気に50万ギルまで釣り上げて落札する。


⑲「いとしのあなた~」
 王都グランシェルトで受けられるクエスト「愛の詩」では、ふたつの選択肢から正しいフレーズを選ぶことを3回くり返し、吟遊詩人へ贈る詩を完成させる。この流れは、『FFVI』のオペラ劇場でオペラの歌詞を選ぶシーンと似ているだけでなく、出だしが「いとしのあなた~」であることも共通しているのだ。  なお、『FFVI』では、まちがった歌詞を選ぶと、それを歌った直後にオペラが失敗に終わってしまうが、このクエストの場合は、選択をまちがえても失敗にはならず、下の写真のメッセージが表示される(選択肢を最後まで選んだあと、やり直しになる)。

FFVI

FFBE

『FFBE』で選択をまちがえた場合

吟遊詩人への詩を作るときに、2回目の選択肢をまちがえると上側の写真、3回目の選択肢をまちがえると下側の写真のような、依頼人の感性とは異なるフレーズができあがってしまう。


⑳劇場の舞台の上にいるネズミ
 青魔道士フィーナが主役のショートストーリー「開幕ベルが鳴る前に」の「二人の追いかけっこ」では、劇場内でフィーナを操作し、マズルカを追うことになる。この探索マップでの「舞台上の細い足場を渡る」「足場の上にネズミ型のモンスターがいて、触れるとバトルになる」といったシチュエーションは、『FFVI』のオペラ劇場で、オルトロスの妨害を阻止するときとそっくりだ。

FFVI

FFBE

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