アナログゲーム好きが興奮する『Voice of Cards ドラゴンの島』のこだわりポイント8選【後半】

こちらのコラムは、「アナログゲーム好きが興奮する『Voice of Cards ドラゴンの島』のこだわりポイント8選」の後半です。

前半から続けてお読みいただければ、より楽しめるものになっております。

 

▼前半はこちら

アナログゲーム好きが興奮する『Voice of Cards ドラゴンの島』のこだわりポイント8選【前半】

 

それでは、続いて参りましょう!

 

カードゲームならではの戦闘が面白い

戦闘に入るとカードが並んでいるフィールドの上にボードがバンッと出てきます。戦闘の舞台はこのボードの上。隅にはダメージ計算に使うダイスも置かれており、TRPGを彷彿とさせます。

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戦闘では行動が書かれたカードから一枚を選び行動します。敵にダメージを与えるもののほか、回復や能力値をアップさせるものもあります。

魔法や技を使う際に消費するジェム(画像左上)のキラキラゴツゴツした質感もいいですよね。自分のキャラクターのターンがくるとゴロっと上から降ってくるのですが、これがたまっていくのがうれしい。強いスキルほど多く消費されるので、連発するとジリ貧になってしまいます。なので、このジェムを管理しながら、どう戦うかが悩ましい...戦略性が楽しめるシステムで斬新に感じました。

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攻撃時のエフェクトも、カードが攻撃に合わせて動くので見ていて楽しいです。キャラクターの持つ武器によって攻撃方法が変わり、弓使いのリディは横向きになって弓を引き放つような動きが表現されています。

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筋肉自慢の仲間「ブルーノ」は攻撃のチョップをすると、カードの側面で敵を叩きます。挙動もカードの質感や立体感をうまく見せていてすごい。

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主人公のクリティカル時にはエフェクトがド派手になってかっこいいぞ!!

 

なかには、ダイスを振ってダメージ数値を決める技もあります。ダメージ計算の際にランダム要素を取り入れるのは、TRPGではよく見られるやり方ですね。

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出た目が高ければ高ダメージが期待できるので、ダイスが転がる一瞬もドキドキして楽しいです。一般的なテレビゲームでは攻撃の数値が自動的に決まることが多いですが、本作では自分でダイスを振って数値を決める感覚がリアルに味わえるため、より戦闘に没入できます。

 

能力上昇、状態異常も独自の表現!

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戦闘における能力上昇、状態異常の表現も面白く、キャラクターカードに変化が現れます。これは防御力上昇の「DEFアップ」がカードに付箋としてペタッと貼られている様子。

そのほか、状態異常になってしまうと、毒ならベタッと毒々しい粘液がついたり...技が使えなくなってしまう封印を受けると、手紙に封をするためのシーリングワックスのようなものが押されたりと状態異常の表現がとてもユニーク!

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コレクター魂をくすぐるフレーバーテキスト

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作中では、登場キャラクターや倒したモンスターの情報を見ることができます。キャラクターごとのストーリーや設定が書かれており、世界観を掘り下げる役割を果たしています。

それぞれに表面と、条件を満たすと解放される裏面があるのですが...?

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どういうことだろう...?

 

こんな風にダークな内容や知られざるバックストーリーが書いてあるのもゲームの楽しさのひとつ。この意外な裏ストーリーを見たくなるため、収集も楽しくなります。本作のクリエイティブディレクターは『NieR』シリーズのヨコオタロウさんが関わっているため、まさにヨコオ節たっぷりのテキストになっています。

 

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僕の好きなストーリーも紹介させてください。こちらは序盤で出てくる敵モンスター「ケダマ」。毛がフサフサでおじさん顔の愛くるしいエネミーですが、裏面を解放すると...

 

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年を取ってハゲてくると悲しみで泣きすぎて干からびて死ぬというストーリーが現れます。そんなことで死ぬなよ。

 

ゲームを盛り上げるハプニングも

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TRPGの中には危険な場面に遭遇すると、キャラクターの能力値とダイスの出目を足して、その危機を回避できるか決まるというギミックがあります。

本作でもフィールドを歩いている時、ダンジョンを探索している時、まれにハプニングが起こることも。危険を回避するためにダイスを振るのですがそういったTRPGで味わえるドキドキも再現されています。

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これはダイスの目を4以上出さないとダメージを受けてしまう場面で、3の目を出してしまい竜巻に襲われているところ。

ダイスロールに失敗すると、けっこう痛いダメージを受けてしまいます。これは回復手段がない状態だと厳しい。いつ起こるかわからないハプニングがゲームを単調にさせずいいアクセントになっていると感じました。

 

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まとめ

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カードゲームと同じくテーブルにカードがずらりと並ぶ様子は楽しく、また戦闘時のエフェクトの多さにも驚きました。コレクションでカードをじっくり見れるのもカードコレクターの心をくすぐります。

今回は8つのポイントに絞って紹介しましたが、全体を通して見ても『Voice of Cards ドラゴンの島』はカードゲームとTRPGの面白さをバランスよく落とし込み、コミュニケーションの楽しさもうまく伝えているゲームだなと思いました。ダウンロード専売なので、さくっとプレイできるのもいいですね。

一見クセが強そうなゲームではありますが、世界を探索し敵を倒していくゲーム性はRPGそのもの。表現の部分にこだわった本作は、他のタイトルとは異なる雰囲気で新鮮なゲーム体験ができること間違いなしです!

 

Voice of Cards ドラゴンの島』 はダウンロード専売で好評発売中!ぜひ各ストアでお買い求めください!

 

※本記事のゲーム画面は、PS4版のスクリーンショットを使用しています。

執筆:オケモト 編集:ノオト

関連タイトル情報

Voice of Cards ドラゴンの島

  • 体験版あり

発売日:2021年10月28日(木)

プラットフォーム:Nintendo Switch™ / PlayStation®4 / Steam®

CERO:C 15才以上対象

権利表記:© 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

★体験版配信中!各ストア商品ページからご確認ください。

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